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4月いっぱいで長野の信州BBファームの閉鎖。5月、6月の放牧規制に対する反対キャンペーン。8月の世田谷での放牧養豚場の開設。社会を覆うコロナウィルス感染症の脅威。
その中で、私たちが目指してきた、家畜にも、それに関わるストックマン・ストックウーマンたちにも、より良い環境をつくること。そして消費者にも、より良い命のリレーを完結できるよう今後もがんばっていきます。
①信州BBファーム閉場!英国バークシャーの系譜は全国に!
②伊豆大島にBB生産専門農場が新規オープン!3月から子豚生産始まる!
③放牧に心を寄せる人々の力が行政の流れを変えた!農林水産省の出してきた放牧禁止の方針を撤回させる!
④東京・世田谷の吉見園で放牧養豚開始!
① 信州BBファーム閉場!英國バークシャーの系譜は全国に!
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2020年4月
信州BBファームは、オペレーションを中断しました。豚コレラのワクチン接種を長野県の方針で最後になりましたが11月26日に受け入れたことで、BB種豚の全国発送ができなくなったことが、その理由でした。2016年12月に開場して実質運営期間は、3年余りでしたが、全国に400頭近くのBB原種豚を供給できました。種豚系統維持を目指し、農業高校3校へ寄付しました。原種もすべて黒豚生産農場へ供給することができました。ご用命をいただければ、これまで築いたBBのネットワークから、種豚精液の供給もできるようになっています。
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(農)富士農場サービスに預託してもらった、BB輸入豚アンバサダー。
これまでの協力関係をさらに進める意味で、原種豚の雄と雌を静岡に出荷しました。
雄は、この他にナマアベルも搬出し、これら2頭から採取される精液は、信州BBファームのものとして優先的に出荷してもらうことになっています。
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② 伊豆大島にBB生産専門農場が新規オープン!3月から子豚生産始まる!
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信州BBファームで半年研修をした、東京都の伊豆大島出身の
小坂晃一君が伊豆大島にBB♂2頭♀7頭を持ち帰り、放牧農場を開設しました。
3月からは、分娩も始まり子豚肉豚生産も始まっています。種豚供給もできるようになりました。
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大島には、豚コレラを媒介する
イノシシがいません。他に養豚場もありません。また島外から、車輌の直接乗り入れも禁止されています。したがって、豚コレラ接種除外地域になっていて、全国に種豚をだすこともできます。もちろん、防疫はきっちり守られています。東京都では、この感染の心配のない大島でも接種方針を検討しています。
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③ 放牧に心を寄せる人々の力が行政の流れを変えた!
農林水産省の出してきた放牧禁止の方針を撤回させる!
コロナウィルスが猛威をふるいはじめ、外出禁止、各種会合が禁止になりはじめた3月に、農林水産省は、「家畜衛生基準」の運用に当たり突然、家畜の放牧の中止=禁止の方針を出してきました。
また、これに対するパブリックコメントの応募期間もわずか1カ月という非常に短いもので、いつものパターンで、国民の意見は聞いたという姿勢でそのまま強行する方向性が見え見えでした。
これに対し、SNSを通じた反対意見の表明、消費者 学会を巻き込んだ各種の反対表明。何よりも多かった放牧に関わる数多くの生産者達の反対。これには、行政当局も驚いたようです。特に消費者のアニマルウエルフェアーへの関心の高さは、政治にも影響を及ぼし、政治家からも、行政側に質問、方針の検討などの議論が提起されたようです。NPO法人 日本放牧養豚研究会も農林水産省に放牧中止を6月3日に申し入れました。
これらの声を受ける形で、6月12日、省内での家畜衛生部会が開かれ放牧中止の方針は撤回されました。この方針の撤回は、驚きをもって「関係者」の間に流されました。改めて、消費者を抜きにしての生産はありえないことをしめしています。
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私達は、豚コレラというウイルスに起因する感染症と放牧について、現在の人間に対するコロナウイルス感染症との比較で問題提起しています。
感染源として、ウイルスを保有し排出する野生動物、野鳥類が問題になっていますが、イノシシを含め、これら野生に生きる物たちは感染はしても、その死亡率や発症率は極めて低いように思えます。何百万羽と飛来する渡り鳥からもウイルスは検出されるが、ウイルス感染による大量の死亡の話は聞きません。感染の進むイノシシも抵抗力の弱い幼獣の感染による死亡の可能性は耳にしますが、数自体は狩猟の低下でますます増えていると聞いています。コロナウイルスの感染拡大の一番の原因は、3密(密接、密集、密閉)といわれています。放牧は、その対極にある3疎(開放、薄飼、自由)を体現しています。
3密になっている工場のような生産体制こそが、いっこうに収まらないウイルス感染症のもとになっているといえるのではないでしょうか。
④ 東京・世田谷の吉見園で放牧養豚開始!
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東京都内で、唯一の放牧養豚場、吉見園が7月29日に開場しました。豚は、前述した小坂君から出してもらったBBの3月、4月生まれの子豚 15頭でした。
BBの特徴である人なつっこさで、見学OKにしたこともあり、人気を集めました。
写真は、ブラッシング
しているところです。
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保育園児達も多数が豚を観に来ました。
目に見える形で「食育」がなされました。BBを表す、イギリス国旗もありました。12月1日、全頭出荷しました。210日令生体で125kg歩留まりは、枝肉で70%と極めて良い発育でした。
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