豚熱拡散を防げ! 効果のある韓国製CSFワクチンの緊急輸入を!!

2023910

 

2023830日の佐賀県での豚熱(CSF)の発生により、9月に九州全域のワクチン接種が決定しました。しかし、ワクチン供給は遅れて11月からといわれています。この直後、韓国のCSFワクチンメーカーで韓国のみならずベトナム、タイにも同ワクチンを輸出しているCAVAC社(同社はCSFワクチンの生産供給量でアジアNo.1)の担当者と話す機会が持てました。同社は15年以上の実績があり、マーカーワクチンも5年前から韓国で自主開発その効果も認められています。詳細は、pigjapanのウェブサイトに掲載されている下記をご覧ください。

 

*韓国マーカーワクチン CTCVAC 参考資料

元気な韓国養豚

 

また、「CSFワクチン株は日本と同じで即使える。緊急生産体制はできているので、100万頭分ぐらいは短期間で出来る。いまのところ豚丹毒と混合ワクチンと単独のマーカーワクチンの2種類だが、リクエストは可能ただ、通常承認の場合ワクチンの輸出には2年ほどかかる。緊急承認の場合はすぐ着手すれば短期間で供給可能」とのこと。カギは政府の承認よりも生産者の強い要求との返答でした。

 

 

効果の落ちてきた?日本製CSFワクチン

 

昨年の栃木での豚熱発生に際し、当時の農林水産大臣は5万頭にも上る豚の殺処分に対し、「ワクチン接種は発症を防ぐものであり、感染を防ぐものではない」と述べ、加えて担当者は「抗体価の確認は時間がかかるので防疫処置(殺処分)は、速やかに進める必要がある」と述べました。

この杤木での防疫処置は、728日にはじまり930日まで2カ月を要しました。この間、殺処分農場での新規発症数は公表されていません。通常、CSFワクチン接種で5日目には抗体が出来るといわれています。また周囲の隣接農場は「ワクチン接種済み」なので、何の制限もなく出荷生産を継続しました。

CAVAC社に、CSF接種済みの農場でのCSF発症の例がないか聞いたところ、「聞いたところがない」とのことでした。

一方、日本の衛生関係者の話を聞くと、今のワクチンでは、打つても抗体獲得の効果は80%ぐらい。したがって、外部からのウィルス侵入を防ぐ衛生基準の遵守と発生農場での殺処分は継続とされています。ウィルスの変異もあるのでしょう。何よりも、CSFの野外感染したイノシシが発症しないで拡散を続けていることがその例ではないでしょうか?

 

現状のワクチンの効力が落ちているなら、より効果のあるものに大至急変えるべきではないでしょうか!?
人間の時には新型コロナウイルス感染症に対しモデルナ、ファイザーなど次々に緊急承認で新しいワクチンを導入した日本です。その日本における畜産行政が、半世紀以上前の「効果の薄れてきている」日本のCSFワクチンに固執しているのは、日本の養豚産業衰退への道を歩ませようとしているとしか考えられません。九州、加えて日本でのCSF防疫のため、今こそ韓国製のCSFワクチンの緊急輸入が必要だと考えます。