若い生産者に期待する
                                       2024年4月1日

 今の社会にはびこる重苦しさは、正しいことであっても、経験、流れに便乗した無理を逆手にとった主に「私を含めた上ですが、老人たちの権威主義に依拠することによる」プレッシャーからでないだろうか。
 韓国では2018年以来 台湾、フィリピンまた、韓国の豚熱ワクチンを使っているベトナム、タイなどからも豚熱=豚コレラ発生の話は聞かない。また、経済的な豚丹毒、豚熱の混合ワクチンで、接種時期も50日齢から60日令の1回接種が主流で2回接種は、種豚生産農場などを除きほとんど行われていない。
 一方、日本では、最近打つても抗体が上がらず20%ほど陰性が出てこれが感染撲滅を困難にする報告が岐阜などの現場からあがってきている。
 熊谷先生たちが開発されたCSFワクチン(豚熱の感染、発症を防ぐ生ワクチン)は。今から55年前の1969年に開発され、その抜群の効果で世界に誇るものでした。しかし、熊谷先生も言われていましたが、豚熱ウィルスも変異し、ワクチンが効かない「慢性豚コレラ」が起こりかねない、であるからこそ早期の撲滅が必要との見解だった。この間、韓国をはじめ各国は、独自の技術で豚熱ワクチンを開発バイオテクノロジーで、安価で効果の高いワクチンを高効率で生産している。このような背景もあり、世界では豚熱に関してはAFSアフリカ豚コレラほど問題になっていない。50年以上使用していれば効果が低下してくることは、経験的に言える。また次に述べる豚熱マーカーワクチンは、韓国では、その効果で逆に出荷日齢が1週間近く短縮されるという成果さえも出てきている。
 すべてを「疑う」「権威」にとらわれない。これは、若者の特権である。このままでは、日本の養豚産業は、国際競争の中で遅れるだけである。