「妊娠後期は、暑さに弱い」

 今年は、6年ぶりの暑さで、特に7月下旬の猛暑では、各地で種豚の熱死が報告されている。

それも、多くが、分娩直前、妊娠後期 といつた、大型の妊娠豚である。

「妊婦」は、暑さに弱い。

夏のお産は、大変というのが、母親たちの口をそろえて語るところだ。

これは、人間を含め、生物界に、共通で、これは、腹の中の子豚が大きくなると、活発に動き回り、これが、より多くの酸素とエネルギーを親に要求するからである。この要求は、体の代謝機能の活発化を生む。代謝が盛んになると、全力疾走したのと同じで、体温が急上昇する。つまり、体感温度が急速に上がるわけである。

この変化に環境と体が、ついていけないと 代謝不全を起こし、死にいたることになる。

暑さ対策は、妊娠後期に特に重点をおく必要がる。