「離乳子豚の水の重要性 20% vs 80%」

 

 哺乳子豚が、飲む母豚の母乳には、固形分が、20%含まれ水分が80%含まれている。つまり、固形分1に対して、水が4含まれている母乳を子豚は、主な栄養源として摂取している。

離乳の時に十分に水が飲めないとでる障害は、ここから生まれる。

生まれたばかりの子豚でも、生後5時間ぐらいから、水を飲み始める。

離乳間際でも、1日400ccほどの水を飲む。

離乳では、この水分の補給が、ミルクから給水器に変わるので、この補給がうまくいかないと離乳子豚には、大きなストレス=飲水不足 が加わることになる。そのひとつの現象が、過食から生ずる下痢で、子豚は、ストレス=不安を解消するためおなかの中に餌、水を詰め込もうとする。このとき、水が十分にあれば、問題ないが、水が十分でないと、代わりに餌であるミルクを腹いっぱいに詰め込む。

そうなると、必要以上の負担が消化器官にかかり、下痢を誘発することになる。

水であれば、尿が増えるだけで、そのような心配はない。

 

単純なことであるが、十分に飲水できるようにしてやることと、過食にならないように、一週間程度は、制限給餌にしてやること それと、母豚の母乳の長さに負けないぐらいの、長さの喰い口をもったフィーダー=えさ箱を準備してやる必要がある。