止まらぬ ワクチン 「信仰」病気ではなく、豚を治す 1
10月から「豚コレラ」のワクチン接種が中止になった。
これで、衛生費が多少なりとも削減できるかと考えていたが、実際 昨年ぐらいから逆に衛生費が出荷豚1頭あたり200〜300円高くなっているとの声が大きい。
また、分娩、子豚の担当者からは、ワクチンを打つ手間がかかりすぎて、大変との声をきくようになった。
これは、2回打ちが原則の「マイコプラズマ」用のワクチンが広く使用されるようになった為と思われる。この他、tge、pedなどの母豚に対する、ワクチンもかなり使われるようになってきた。
添加剤の使用が減っても、逆にワクチンの使用が増えて衛生費をアップしている。
衛生状態が一般に悪化している為ともいえるが、「不安だから 念のため」といった対応、あるいは、他所で使用して成績があがっているから という動機が語られることが多い
打てば効く というのは、ワクチン信仰である。
豚コレラのワクチン中止にあたって、打てば効くのだから200円で、安心が買えれば安いというのが、有力な反対根拠となっていた。
「打てば,効く」 この循環では、ワクチンに対する歯止めがかからなくなる。