環境保全 必要床面積

 

 私達は、これまで豚舎の必要床面積を求めるとき、いかに 最小の面積から最大の生産効率を上げるかに努力をはらってきた。建設コストもかかるが 狭い敷地内で生産を上げるには、十分な床面積よりも強制換気にして、全面スノコにするほうが、効率的と考えてきた。

しかし、豚は、本能として生活するところと寝場所を 便所と分けようとする。

部分スノコは、この考えで設定されてきた面もある。つまり 十分な面積があれば、床は汚さない。また、便所をしつかりした考えで作れば、極めて効率的に処理ができる。

台湾の洪 農学博士は、日本のオガコ豚舎から着想を得て、これを部分スノコ化して、応用できないか検討し この体系をソフトを含め 一定水準にまで作り上げられた。

台湾では、水洗式の豚舎がまだ多く、汚水処理には、メタン発酵をはじめ 多くの 労力がさかれている。

これを、オガコ床にして 無排水にすることが 台湾養豚産業の低コスト化につながると 洪 博士は、提言する。

発想を変え 十分な面積を確保し 無排水で環境保全することが 生産性向上に直結する時代がそこまできている気がする。

養豚塾では、6月に、博士を招き セミナーを開催する予定



洪 先生(男性)と 林 先生

台湾 の 国立 畜産試験場で

養豚の 排水処理を 研究

後方は、無排水の 実験豚舎

無排水の肥育舎

1回の肥育サイクルが終了すると

オガ粉(台湾では、モミがらが多い)

は、排出され、その後、徹底した水洗

消毒が 行われる。

成績は、通常の豚舎と差が出ない。