夏の離乳子豚舎への子豚導入 体感温度と湿度を考える
猛暑の中、皆さん苦労して管理をされていることと 思います。
ところで、離乳子豚の離乳舎への移動直後は、30度位に温度を保つというのが、常識とされています。これを真夏に実行するには、どう考えればいいでしょうか?
特にカーテンを使った開放豚舎では、いくつかの戸惑いがみられるようです。
移動して1週間ぐらい温度を保つため、日中でもカーテンを閉め、離乳子豚に風を当てない、温度を保つ管理をしている農場がありました。
結果は、その後の調子が悪く事故率も高くなりました。夏場は、日本では、一般に高湿度になります。一般に湿度が60%から70%になると 子豚の体感温度は、プラス5度あがります。つまり、夏の昼間 気温30度の時に、空気の動きがなければ、離乳子豚の感じる体感温度は、35度 つまり ヒートストレスを受けていることになります。
夏でも、子豚が散らばる状態ならば、カーテンを閉める必要はなく、重なるようになれば、それなりに、補助暖房を使うなりして、体感温度をしぼるほうがよいでしょう。
特に prrsなどに感染している場合は、換気量を絞ると逆効果になります。
環境温度と湿度との相関関係を示す表を参考につけておきます。
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例 例えば温度計の示す温度
30度の時、湿度が70%の時、豚の感じる体感温度は、湿度60%の時よりも、5度上がり、35度の状態になります。