養豚は、生き残れる  キューバの養豚

 

 先が見えない日本経済と同様、養豚産業についても「bse特需」の嵐のあとの豚価低迷で弱気な意見も出始めています。

特に、日本がこれまで、加工型畜産として飼料原料のほとんどを、海外に頼り

そこから生まれる堆肥の処理にも一部では困っているという現状では、はたして必要な産業なのか?という議論さえも出ている。

このようななかで、一つの光として見えたのが、キューバの養豚のあり方でした。キューバ人は、肉が好きで、特に牛肉、鶏肉、豚肉の順で消費が以前はおおかつたそうです。ところが、1991年のソビエトの崩壊、それにつづく、アメリカの経済封鎖の強化で飼料原料がほとんど、海外から手にはいらなくなったそうです。これにたいして、行われたことは、国家規模での未利用資源、残飯の管理という手法で養豚生産を維持する。牛、鶏は、最小限にするという

施策であったそうです。未利用資源、残飯などは、すべて、計画的に収集され

専門工場で120℃に加熱し、栄養バランスを計算されてから、養豚農家に配送されるシステムを作り上げ、国内の肉需要を満たしているそうです。

非常時の処置であるとはいえ、やり方によっては、まだまだ養豚もやれるという元気が出る報告でした。