ヨーロッパ通信2 家族労働と企業養豚
ドイツで、母豚1200頭で、25日離乳をおこない、他の離乳豚舎に移すまでを仕事としている、「繁殖農場」を訪れることができた。
この農場は、3人の労働者と1名のほとんど、現場には、タッチしないマネージャーにより動かされていた。
労働者は、週1回の休みで、労働時間は、朝w時から夕方4時までの7時間労働とのこと、
木曜1回離乳でオールai、年間母豚1頭あたりの離乳数は、25頭とのことであつた。
確かに、子豚の状態もよく、文句なくベストの農場だと理解できた。
この農場は、オランダの国境からすぐのところにあり、建てたのも、オランダ人で、ここではたらく、3名の労働者もオランダ人とのこであった。ドイツでは、このような母豚1000頭を超えるような農場は、ほとんどなく、家族経営で、雇用労働をそれも、生産の主力として使うことは、ほとんどない。
また、養豚は、盛んでも、いわゆる、技術者=ストックマンを養成する教育機関もないという。オランダ人からみると、養豚場で良く働く労働者をドイツ人の中から、見つけるのは、非常にむずかしとのことであつた。
その点、企業化の進んだオランダのほうが、はるかに人材は見つけやすいとのこと。
産業の基盤となる人創りは、環境、伝統、国民性によってもまた、大きく影響されるものかもしれない。