日本を追い越した 韓国養豚産業  強さは人=ソフトの強さ

 

 たび重なる、口蹄疫、豚コレラの発生といった困難にも、かかわらず 韓国の養豚産業の豚出荷数、飼養頭数は増加をつづけ、ついに今年、日本を追い抜きました。

母豚の飼養数は、95万頭と報告され日本の93万頭を、追い抜きました。

国内自給率も95%近くになり、足りないバラ肉は、輸入しますが、その他の部位は、香港、フィリピンなどに輸出しています。

これは、決して、儲かるから増加したという単純なことではなく、むしろ 口蹄疫、豚コレラの発生で、日本への輸出がストップそれに伴う、ロース、ヒレ肉のだぶつき、暴落で、枝肉相場も日本円換算で、平均250円前後というのがつづいている。いまでこそ、320円(湯はぎ)でかなり、儲かるようになったといっています。

 

ただ、このような「低豚価」のなかでも、利益を稼ぎ出せる、生産性の高さと、低コストでの生産ができる体制になったこと=世界標準にかなりの線まで近づいたことが、今回の飼養頭数での日本、韓国の逆転となってあらわれてきています。

産業は、その発展の証として、成績の向上、競争の発生、成熟期に入ってからの、コスト低下が伴わなければ、結局は、他力本願の「規制」だのみの 世界の発展からとりのこされた産業になってしまいます。

                       韓国養豚産業の最近の推移